芸術をめぐる言葉の紹介

『芸術をめぐる言葉』の紹介

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1. 『芸術をめぐる言葉』の概要

芸術をめぐる言葉
題名芸術をめぐる言葉
著者谷川 渥
出版社美術出版社
おすすめ度4.0
カスタマー
レビュー数
4
価格\ 2,940
中古価格
エディション単行本
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2. 『芸術をめぐる言葉』のレビュー

1. おすすめ度 ★★★★★
 美術関係の仕事につきたいと思っている学生なら、この本の内容が全部とはいかなくても6割くらいは解らないといけないでしょう。「何を言ってるのかさっぱり」というのでは、知識と教養がものをいうキュレーターやギャラリスト(見るプロ)は勿論のこと、アーティスト(作るプロ)にもなれないと思います。
ただコンパクトなわりにはかなり専門的で難しく、著者の個性が色濃いので、初学者や大学一年生はもっと軽い本からはじめてみた方がいいと思います。ある程度入門書、概説書を読んだ中、上級者向けです(もっとも谷川氏の本はみんなそうだと思いますが)。
2. おすすめ度 ★★★★★
 この本は、様々な歴史上の人物の、芸術に関する「ことば」を時代順に記したものです。取り挙げられるのは孔子、アリストテレス、藤原定家、レオナルド、石とう、カント、夏目漱石、デュシャン、サルトル等々古今東西を問わず(さすがにイスラム世界までカバーすることはできなかったようですが)、著者の守備範囲の広さが伺えます。
著者の個人的、主観的な観点から選ばれた「ことば」もありますが(例えばニーチェ、ピカソ、三島由紀夫等)、これはこれで著者の[主張]なわけですし、大部分の「ことば」は一般的、客観的にも名言として広く知られているものなので、「世界芸術名言集」とでも呼んで差し支えのない内容です。
「名言集」などと言うと今はやりの「あらすじ本」のようなものを想起するかもしれませんが、そんな薄っぺらな内容ではなく、かなり専門的な領域にまで踏み込んだもので、なまやさしく書かれているわけでもないので、「手っ取り早く知識を得てペダンティックに振るまいたい」という人には向きませんし、「芸術に関して思索を進めたいけどまだ知識も何もない」という初学者にも向かないでしょう。気軽に読み流せるような「美術書」ではありません。
美学、芸術学の入門書、概説書(例えば佐々木健一『美学への招待』『美学辞典』、神林恒道他『芸術学ハンドブック』、ウーティッツ『美学史』、クルターマン『芸術論の歴史』等々)を数冊読みこなし、ある程度力がついてくれば、始めはよく意味の解らなかった「ことば」もだんだんと理解できるようになり、「ことば」が生き生きと感じられるようになるはずです。そうなれば他のレビュアーの方が言うように「宝石箱」のような輝きを持つ「観念の宝庫」となるでしょう。(「ことば」はその人の思想、観念のエッセンスですから)
コンパクトなので『美学のキーワード』と共に手元に置いておきたいところですが、全体的な内容としては著者の主張や感想が色濃く反映されているので、無味乾燥な辞典よりも長く付き合える一冊です。

ちなみに小林秀雄の「美しい花がある、花の美しさといふ様なものはない」という「ことば」はこの本では取り挙げられておらず、「すばらしい芸術がある、芸術のすばらしさというようなものはない」という文面も存在しません。


3. おすすめ度 ★☆☆☆☆
 雑誌「美術手帖」連載時から、ときたま片目でみてましたが、
これは「ディレッタントのお坊ちゃん」による時代錯誤甚だしい
本と謂わざるを得ない代物です。
とても全編完読するエネルギーが持続しませんでしたが、とくに
スットンキョウなくだりは、小林秀雄の次の引用、

「花」の美しさというものはない、「美しい花」があるだけだ。

を精一杯アレンジしたつもりの、

「芸術」の美しさというものはない、「美しい芸術」があるだけだ。

という箇所。

あたしは思わず、書店内で吹き出しましたよ(爆笑)。
谷川さんへ。「お勉強」もいいですが、すこし「あそび」を
取り入れてはどうでしょう?


4. おすすめ度 ★★★★☆
 私にとって、この本は宝石箱。開くと、品のいい台座に、大粒のアメジストや、ゆがんだ真珠がはめこまれているのがわかる。



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