第20回 日本語ドメインについて - Google 編
[2004/12/28]
今回は日本語ドメインについて書いてみたいと思います。皆さんは日本語ドメインを取得していますか?URL (ドメイン名やファイル名) に検索されたいキーワードを含めると SEO に有効なわけですが、今回、日本語ドメインは検索エンジンにとって有利に働くのかを検証してみました。日本語ドメインについての第 1 回目は Google に関して調査です。次回は YST 等で検証をしてみたいと思います。
今回取得したのは「お正月.com」です。ドメインをとろうと考えたのが 12 月なので、適当に考えてとってみました。取得日は 12 月 14 日です。Google の調査しかできなかったのは、Google 以外のクローラのアクセスが無かっただけなんですよね。
では、日本語ドメインとはどのような仕組みなのかを説明します。基本的に日本語ドメインも英語のドメインに変換されます。たとえるならフリーダイヤルと通常の電話番号みたいなものでしょうか。0120-xxx-xxx に電話をかけると 03-yyyy-yyyy につながるというようなものです。「お正月.com」にアクセスしようとすると「xn--t8j316ntzc.com」にアクセスされます。この変換には Punycode と呼ばれる変換が使われています。この Pnycode の変換機能を持っているブラウザであれば、日本語ドメインを表示することができます。Internet Explorer には変換機能がありませんがプラグインとして提供されています。また、Firefox や Opera 等のブラウザは変換機能を持っているため、日本語ドメインにアクセスができます。各ブラウザの対応状況は下記の URL をご覧ください。
http://xn--wgv71a119e.jp/access/
日本語ドメインにアクセスしてから表示されるまでの流れを下記に示します。
- http://お正月.com/ をアドレスバーに入力またはクリック
- ブラウザが日本語ドメインと判断し、Punycode に変換
- 変換された http://xn--t8j316ntzc.com/ にブラウザがアクセス
- xn--t8j316ntzc.com を DNS に問い合わせ IP アドレス取得
- 202.181.105.182 に HTTP GET
- ソースコード取得
- ソースコード表示
上記の流れで日本語ドメインでない場合は、2, 3 が省略されるだけです。検索エンジンのクローラもブラウザと同じ動きをするため、検索エンジンのクローラは日本語ドメインを Punycode に変換する事ができるのかを検証してみました。
検証方法は下記の通り。
- xn--t8j316ntzc.com (お正月.com) を取得する。
- アクセスログをとれるようにページを作成し、アップする。
- 上記ドメインに Su-Jine のトップページから下記のようにリンクを貼る。
<a href="http://お正月.com/">お正月.com</a>
- 上記サーバに link.php をアップし、内部リンクを作成する。
<a href="http://xn--t8j316ntzc.com/link.php">お正月.com</a>
- アクセスログを確認し、クローラのアクセスがあるかを確認する。また、検索された場合、どのような検索結果になるかを確認する。
上記の検証方法は、Su-Jine のトップページをクロールし、その中から http://お正月.com/ というリンクを見つけます。そのリンクをクローラがアクセスするには、http://xn--t8j316ntzc.com/ に変換してアクセスしなければなりません。もし、ロボットが Punycode 変換機能を持っている場合は、クローラのアクセスログが取得できるはずです。逆にクローラのアクセスがなければ、その検索エンジンは Punycode の変換機能を持っていないということになります。
アクセスログを確認したところ Google のクローラによるアクセスがありました。という事は、Google は日本語ドメインと判断すれば Punycode に変換してアクセスする事がわかります。「お正月」で検索
すると、2 ページ目 (約 1,340,000 件中 15 位あたり) に表示されています (2004/12/26 現在)。また、検索結果は下記のように表示されます。
http://www.google.com/search?q=%E3%81%8A%E6%AD%A3%E6%9C%88&hl=ja&lr=&start=10&sa=N
=== Google 検索結果 =====================================
お正月.com
お正月.com とは日本語ドメインのテストサイトです。ロボット型検索エンジン が日本語ドメインを punycode に変換してサイトにアクセスしてくるのか をチェックします。 お正月.com. お正月.com とは. ...
お正月.com/ - 2k - 2004年12月24日 - キャッシュ - 関連ページ
=======================================================
一番下の URL を見てください。「お正月.com/」となっています。これでは「クリックしても Internet Explorer じゃみられないでしょ?」と思うかもしれません。この検索結果の「お正月.com」のリンク先を調
べてみると、「http://xn--t8j316ntzc.com/」となっているんですよね。ということは、Google は「http://お正月.com/」を「http://xn--t8j316ntzc.com/」と変換してインデックスしているわけです。そのため Punycode 変換機能を持たないブラウザでも、検索結果からアクセスすることは可能なわけです。
また、上記 4 の検証は「http://xn--t8j316ntzc.com/link.php」とリンクされているものが、検索結果で「お正月.com/link.php」と表示されれば Punycode から日本語ドメインへの逆変換機能を持っていることを確認できます。Google の検索結果は下記の通りです。「お正月 リンク」で検索すると、約 501,000 件中 2 番目に表示されます (2004/12/26 現在)。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E3%81%8A%E6%AD%A3%E6%9C%88+%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF&lr=
=== Google 検索結果 =====================================
リンク - お正月.com
お正月.com のリンク. お正月.com 運営者リンク. ...
お正月.com/link.php - 2k - キャッシュ - 関連ページ
=======================================================
上記結果から、Google は Punycode から日本語ドメインへの逆変換機能も持っていることがわかります。
結論としては検索したいキーワードで日本語ドメインを取得・運営することは Google にとって SEO の効果はあると思われます。さらに、検索結果の URL に商品名が表示されて、ある程度の順位を確保できればクリックされる率が高くなると思います。たとえば、下記の検索結果の場合、ぱっと見て何のサイトかわかるのは B だと思いませんか?
- oshogatsu.com/
- お正月.com/
どうでしょうか?日本語ドメインを取得しているけどただ押さえている方や、まだ取得すらしていない方は多いと思います。私が検索したところ「おっ」っと思えるようなドメインが未だ空いています。
日本語ドメインを使うときに注意する点としては、今回は検索エンジンの検証のために <a href="http://お正月.com/">お正月.com</a> とリンクを貼りましたが、実際には <a href="http://xn--t8j316ntzc.com/">お正月.com</a> とリンクを貼りましょう。Google にとってはどちらでも良いのですが、リンクをクリックしたときに Internet Explorer では表示できない可能性がありますので。Firefox がシェアを伸ばしているといっても、90% 程度は Internet Explorer です。Google は Punycode から日本語ドメインへの変換機能も持っているため、後者のリンク方法でも Google の検索結果の URL は「お正月.com/」と変換されて表示されます。
これを読んでいるユーザにとっては既にサイトを持っている方も多いと思います。既にサイトを持っていてドメインが長い場合は、日本語ドメインを取得して、日本語ドメインの方に統一するという方法もあると
思います。
来年は日本語ドメインがブレイクするかもしれませんね。
◆日本語ドメインを取得するには
早い者勝ち! com/co.jp/jp ドメイン取るならお名前.com

|